人の体温を感じる仕事。

昨日、出先で車のバッテリーがあがってしまった。
今思えば「そういえば…」という予兆があったものの、バッテリーあがりなんて久しくなかった*1し、自分に油断というか不注意があったのは否めない。

なにしろエンジンのかからない車では困り果てても右往左往することすら出来ないので、ロードサービスを利用することにした。
動かなくなったのがショッピングモールの立体駐車場だったので、周りに助けを呼べば一人くらいケーブル持ってる人がいそうな気はしたけど、バッテリー以外が原因(故障)で動かない可能性も考えた。
ジャンピング*2してもらって一度はかかったものの、バッテリーがもうダメになっていてすぐまた止まってしまった。帰りかけていたロードサービスの人を慌てて呼び止めてもう一度ジャンピングしてもらい、ニュートラルでずっとアクセルに足を乗せて回転数を少し上げた状態をキープしたものの、どう考えても無事に家までたどり着ける気がしない。
ロードサービスはあくまでも応急処置だけなので、これ以上の対応は望めない。実家時代から懇意にしてもらってる自動車屋:Yくん*3に電話して、立体駐車場にいる(積車が入れない)こと、電気系統をいじるとすぐ止まってしまう状態であることなどを説明して指示を仰いだ。彼から「保険会社の付帯サービス(のロードサービス)が使えるはず。万が一動くようにならなくても、その後の対応までカバーしてくれるから」と教えてもらった。あわせて「頼む時に『代替バッテリーを持ってこれる業者を呼んで欲しい』と言ってみて。状況聞いた限りバッテリーさえ換えれば直るはず。その分だけ有償になるけど、その場で交換してもらえば手っ取り早いし。」と。

さっそく保険会社のロードサービスに電話して、オペレータのHさんと話すことになった。Yくんに言われたままを伝えてみる。対応は丁寧で的確だけど「必ずのお約束はいたしかねますが…」と言われたので「可能な限り!でお願いします」と懇願した。少し待って折り返しHさんから「業者の手配ができました。バッテリーも持っているそうです」と連絡が来た。(´;ω;`)よかったー!
T自動車さんというロードサービス専門業者のお兄さんが積車で来てくれた。まずは駐車場から車を出し路肩に寄せてからてきぱきと作業してくれた。Yくんから「修理済んだら僕に電話して。担当者さんと話せば今回の状況や内容がわかるから」と言われたことを伝えると、お兄さん「いいですよ。いいクルマ屋さんですね。」と快く状況を説明してくれた。

すべて終わって一連の作業に関する書類にサインした後、よくある「サービス向上アンケート」を頼まれた。「オペレータの対応はどうでしたか?」と訊かれたので、しばらく考えて「うーん…普通?」と答えると、「オペレータ、Hさんでした?」とニッコリ訊きかえされたので「そう!そうです。的確だったんだけど…なんとなく…」と私が口ごもるのに続けて「冷たい感じ、したでしょう?(笑)」と言われて、まさにその通りだったので私はビックリした。
お兄さんが「Hさん、ベテランで指示も冷静的確だし(電話が)つながった人はラッキー!って思える人なんだけど、どうも口調が冷たいんですよね。僕も会ったことはないですけど、何度かしゃべったことあるし面白いところもあるんですよ」と教えてくれた。「じゃぁ、実際に会ったらすごくいい人かもしれないですね!」とお互いに笑い、投函を頼まれたアンケートはがきを受け取るかわりに、わずかばかりのねぎらいの気持ちに缶コーヒーを渡した。

Yくんの的確なアドバイス、お兄さんの確実な作業、そしてこのお兄さんを呼んでくれたHさん。
あせりと苛立ちと心細さでどうしようもなかった私が、この人たちのおかげで無事に家路につくことが出来た。
昨日訊かれた時「ふつう」に○をつけたアンケート、「よい」に訂正して後で投函してこようと思う。

*1:20年以上運転してるけど、バッテリーあがりは一度しか経験ない。

*2:ボンネットあけてバッテリーにケーブルつないでエンジンかけてもらうアレ。

*3:ココで友人が働いてることもあり、車の購入からメンテまですべて任せている。