光陰矢のごとし

この一ヶ月…時間の経つのが本当に早かった。
自分が追いつけていないかのような錯覚に陥るほどだ。

9月の大型連休前半で実家へ帰った折に、長い間入院している祖母を見舞ってきた。私が病室に顔を出すと、祖母は目を見開き「あぁ〜あぁ〜」と呻くような声で迎えてくれた。私が誰か?を認識できているかどうかはわからなかったけれど、時おり「あぁ〜」という声の感じからは(なんとなくわかってくれてるのかな)と思える気がした。
祖母が他界したのはその日から約2週間後だった。
週末に実家へ電話した時に「母さんは今日病院に泊まってる。明日帰ってくるから。」と父から聞いて、翌日、そろそろ帰ってるかな…と再び電話しようと思った瞬間に実家の番号がディスプレイに表示された。
「おばあちゃんがさっき亡くなったの。詳しくは夜電話するから。」
虫の知らせってのは、あながち迷信ではないのかもしれないなぁ…と思いながら、勤務先に忌引の休みを相談したり、実家に帰る準備をはじめた。友引がひっかかるため葬儀すべてを一日延ばしたことで、台風直撃の日が告別式になった。
通夜の晩は葬儀会館に泊まった。葬儀会館が雨漏りするを見たのは初めてだ。いや、正確にはポタンポタンと落ちる雨のしずくをバケツや洗面器で受ける光景を実際に見たのは初めてのことだった。
嵐を呼んだ祖母の葬儀は、一生忘れることがないだろう。


以前ちまちまと書いていた個人サイトの日記の最後が、祖母の話題だった。
サイトをそろそろ畳もうか…と機をみていたところだったし、彼女のことが最後の記事になったことで自分の気持ちにも区切りがついた気がする。近日中にサーバーの契約を解除しようと思う。
Always Lovin' Youでお付き合いいただいていた全ての方に、この場を借りて感謝。


なんだか少し湿っぽくなったけれど、悲しいことばかりではなくて。


ダンナの人とずっと考えていたけれど、引越しをすることに決めた。
結婚を機に引越してきてほぼ一年。便利さという意味では本当にいいところだったけれど、いろんなことがありすぎた。個人的なこともあれば、近隣のことで警察に通報することも数回あった。田舎そだちの私には、少々都会すぎたのかもしれない。
心機一転。
この一年は、自分にとって大きな動きのある年なんだなぁ…と思った。
そして後悔のないようにひとつずつ考えて進んでいこうと改めて思った。