戯れごと。

髪を切りたいと思っていながら踏ん切りがつかないように、
確かめたいのにためらったままのことがある。
そう、開けてはいけないパンドラの箱を覗きたがるように。
たとえば「知らないままでいるほうが幸せだ」と言われても、
知らずにいることに幸せを実感出来なかったら…?


澄んだ水と沈殿した泥がかき回されて泥水に戻るように、
澱のように静かに溜まっていた気持ちが、かき乱されて
もやもやと舞いあがり、気持ちを灰色にする。


時に…自分に素直でいることが、たえがたいほど切ない。