<医者もある種サービス業>

はらぽんさんの8/3の心色を読んでやりきれなさと憤りを感じた。


以前、私も医療機関(外来のみの小さな専門科)に勤めていたことがあるが、
夜間を除いて自分を含む数名が常に時間外待機をしていて、緊急の患者には
対応していたし、診察時間内でも状態が悪い患者さんは先に診察にまわしたり、
ベッドで休ませるなどの対応をしていた。
対応が困難(入院が必要とか、急性期の重篤な症状)であれば、救急車の
手配や転送先との連絡をとるが、当然受け入れ可能かどうかを確認するまでは
責任をもって処理していた。


自分も幾度か世話になったことがある救急外来も、深夜になると往々にして
患者が集中してしまい待たされることも多かったが、緊急度や患者の状態を
見て(判断して)順番は前後していたように思う。
救急外来という場所に理解のない(慣れていない)付き添いが、もっと重篤
患者がいるのに「我先に…」と声を荒らげる場面に出くわしたこともある。
聞こえないように「その程度なら待てるじゃない」と言ったこともあった。


ただ、今回の日記を読んだ限りは病院側の対応があまりにも酷い。
正直なところ、医者だって人気商売な部分がある。いくら医者として腕が
よくても対応が悪かったり粗雑な扱いをされれば、患者は信頼しなくなるし
腹もたてるのが当然だ。


"hospitality(もてなす)"という言葉の語源は"hospital(病院)"
とか"hospes(旅人をもてなす:ラテン語)"だということを
今一度、考えるべきではないだろうか。