<かくれんぼ>

子供の頃、誰しも一度や二度は経験があると思う。
今の子供たちは、もうこんな遊びしないのかな。


かくれんぼで哀しいのは
オニになることでもなく
一番に見つかってしまうことでもなく
隠れていても探してもらえないこと。


「もう見つかっちゃうかな?」
「そろそろこの辺りを探しにくるかな?」


そう思って息を潜めているのは自分だけ。


身動きもとらず言葉をも発しない一人芝居は
ハタからみれば、とても滑稽で陳腐なんだけれども
一生懸命であるがゆえに、とても哀しい。