<何に重点をおくか?何を守るのか?>

性犯罪前歴者の公表、「可能」と国家公安委員長

気になるのは、主にこの3つ。

  1. 加害者(以下、前歴者と表現)のプライバシーと人権擁護
  2. 実施による再犯防止(被害抑制)の効果
  3. 他の犯罪(前歴者)への対応

まず1つ目。たしかに前歴者にもプライバシーや人権はある。
しかしながら、それをみずから尊重できるような行いをしているのか?というと、
とても疑問に思えてならない。


2つ目の「再犯防止」。これについては、前歴者本人に再犯をしないよう自覚させるだけでなく、
周囲が「あの人には気をつけろ」とマーキングすることを意味すると思うのだが、
同時に周囲がそれによって「前歴者の全人格否定をしてしまうような偏見をもたずに」接することが
可能か?と考えると、とても難しい問題かもしれない。
女性に犯罪行為をした前歴者を男性しかいない村に住まわせる、とでもいうのなら話は別だが。


それから、少し話が逸れるが、児童虐待の親について児童相談所や該当機関が相談に乗ったり、
場合によっては親を監察しているにもかかわらず、対応のまずさや手遅れで起こってしまう
悲しい事件は後を絶たない。結局、それと同じような状況になるのでは意味がないと思う。
(単に法律が出来ただけではムダ)


3つ目の「他の前歴者への対応」は、普通に起こっても仕方ない疑問ではないか?
たとえば元放火犯が隣に住んでいて、それを全く知らずに生活するのは少し怖い。
(現状はそうなんだろうけど。)


法律にも詳しくないし、つきつめて考えたことでもないので、稚拙な意見や表現があるのは
おおめに見ていただきたい。
私は、現状では前歴者に対して擁護することばかり声高で、対処が甘いと思う。