<歴史上やまなかった雨はない>


夏休みになると、なんとなくあだち充マンガを読み返していた。
扇風機の横で氷を入れた麦茶のグラスを用意して、
完結した全巻を積みあげた横にごろんと寝そべって何時間も読んでいた。


氏の作品は、正直画力がどうこう…というのではなく(失礼!w)、
「なんとなく」とか「あー、そうなんだよね」というような
曖昧模糊としたキモチがすごく巧く描かれていると思う。


タッチという作品のなかで、雨続きで練習が思うようにできない
主人公(野球部)が教室でクサクサしている時の会話に
「歴史上やまなかった雨はない」というような場面があったような
気がするのだけど、どうにも思い出せない。


なんとなく心に響いたので記憶にあるものの、それがどの場面(何巻)だったか
もしかしたら、タッチではなかったのか?(彼の作品は野球モノが複数あるので)
さっぱり思い出せない。
バイオリズムが低迷しているときや、どうにも前に進めない時に
ふと思い出す言葉なんだけどなぁ…。


自分の記憶力の乏しさに嘆きながら、今年の夏はずらしてとったお盆休みにでも
久しぶりに寝そべってあだち充マンガを読んでみようかと思う。