イラクの人質事件。
政治・宗教・野球の話は極力すまいと思っていたけれど、
ブログでボヤくくらいのことは許されるかな?と。


幾度となく繰り返された退避勧告を無視して渡航した正義漢は
もしこういった事件が起こらずに無事帰ってきたとしたら
のちに武勇伝(自分の功績)を自慢気に語ろうと思ってはいなかっただろうか?


そして(それは自分の手柄でもないのに)さも自らの功績のように
同じ武勇伝を語りたがるのが、その家族なんじゃないだろうか?
その家族(兄弟姉妹)が、いざ騒動が起きるとマスメディアに対して
声高に「人の命を尊べ!家族を助けろ!」と訴える。
とたんに「弱者を守れ!」と。


例に出すのが適当ではないかもしれないが、
北朝鮮に拉致された人たちとその家族のインタビュー(会見)が昨今まで
頻繁にマスメディアで流れていたために、彼らは同じような気持ちになって
大きな勘違いをしているのではないか?
拉致被害者は「行きたい」とも「連れて行ってくれ」とも言っていない。
自らの意思を無視して連れ去られたのだ。
今回イラクに行った人たちは、政府の警告をある意味シカトして
自らの意思で入国しているのだ。
その家族が拉致被害者の家族と同じような気になって
権利ばかり主張しているのはちゃんちゃらおかしい。


そして。
今回イチバン気の毒なのは、「人質になった息子や娘」と
「支離滅裂な会見を繰り返すそのキョウダイ」の親だと思う。
自分の尻を自分でぬぐえないところで勇み足だった(自分の)子供と、
己の立場と権利を履き違えた(自分の)子供を産んだのだから。
取材のカメラの前で「許して欲しい」涙を流したのは、
世間への詫びだけでなく自分の情けなさもあるのではないか…と。
ただ、子供たちはとっくに成人しているのだから
産んだ親に全ての責任はないと思うが。


息子も娘もそのキョウダイも
人を助ける前に親を泣かすな。