訃報

エッセイストの斎藤茂太さん死去

 精神科医でエッセイストの斎藤茂太(さいとう・しげた)さんが、20日、心不全で死去した。90歳だった。通夜、葬儀は親族のみで行い、告別式は12月3日午後1時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻美智子さん。
 東京生まれ。歌人精神科医斎藤茂吉の長男。作家の北杜夫さんは実弟。慶応大医学部をへて、父の後を継ぎ、斎藤病院院長を務めたほか、アルコール健康医学協会長、日本精神科病院協会名誉会長などを歴任。「モタさん」の愛称で親しまれ、父親の思い出をつづった「茂吉の体臭」「回想の父茂吉母輝子」「長男の本」など数多くのエッセーを書いた。
 旅行や酒など多趣味で知られ、とりわけ応接間にジャンボ機のシートを置くなど、飛行機マニアとして名高い。

友人が精神的に参っていた時や、自分自身の気持ちが
凹んだ時に、氏のエッセイをよく読んでいた。
精神科医でもある氏の作品は鬱に関するものも多い)
気分転換というより、その状況を冷静に把握するとか、
自分に向き合うためのとっかかりをつかむのにとても
参考になったし、役に立った。
印象としては全体にわかりやすく、かなり前に書かれた
エッセイでも古さを感じさせないなぁ…といった感じ。


ご冥福をお祈りします。