<movie review>

自発的に映画を観に行くなんて、かなり久々。
映画というものにたいして思い入れもなく、映画館が苦手な私が、
エラそうにreviewを書こうだなんておこがましいのは承知のうえなので、
純粋な感想文程度に思ってご笑覧いただければ幸い。

時をかける少女

公式サイト
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/index.php

Yahoo!映画のページ
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324826/


MUSTERBATORARTIFACTのようにマーケティング論を語るチカラは
私にはないんだけど、とりあえず館内の客層をみたら「なるほど」と思った。
アニメーションと言っても、ジブリやディズニー映画とは明らかに違う…
私が観た中でいうならイノセンスとかapple seedの客層…って感じだった。


もともと私は「時をかける少女」に思い入れがあった。
最初に観たのは大林監督の「尾道三部作」のひとつ(原田知世主演)だ。
筒井康隆がこの作品を書いたのは私が生まれるよりも前なのに、
時が経っても風化した感じがしない。
この作品自体が「時を越えて」いるのかも知れない。


Yahoo!のレビューを読むと「やっぱり原田知世じゃないと…」というのも
いくつかあるけど、私はそうは思わなかった。これはこれ、それはそれ。
アニメ化したのは「時をかける少女」であって「原田知世」じゃないんだから。


内容はとてもよかったと思う。「観てよかったなぁ」と思った。
ひと言でいえば「青春」。
笑って、泣いて、怒って、はにかんで…全てが生き生きとして、そして全力。
等身大で精一杯の日常のなかで、主人公はいろんなことに気がついていく。
タイムリープ(時間跳躍)によって起こる歪み、友情が恋心に変わる瞬間…。
せつないけど、淋しくはない…そんな思いになれる映画だと思う。
観る人によっては、懐かしい気持ちを思い起こさせる何かが見つかるかも
しれない。(私は懐かしい気持ちになった)


上映館情報を見直したら、地元でもう一度観る機会がありそうだ。
私はまた足を運ぶかもしれない。