<原因は枯れ枝ではなく親>

千葉市動物園の幼児死亡事故 市に1千万円賠償命令

千葉市若葉区にある市動物公園で、ベンチから男児(当時1)が転倒し、
枯れ枝が頭に刺さって死亡した事故で、安全管理を怠ったとして、両親が
千葉市に約5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、千葉
地裁であった。
長谷川誠裁判長は、「動物園には幼児の安全確保が求められており、その
見地から見れば安全性を欠いていた」などと両親側の主張を一部認め、市に
約1000万円の賠償を命じた。 
判決によると、05年4月、近くに住む男児が、背もたれのないサークル
状ベンチに腰掛けた際、ベンチ内側に仰向けに転倒。ツツジの枯れ枝が
後頭部に突き刺さり脳挫傷で死亡した。両親側は「ベンチには転倒を防ぐ
ための背もたれがなく、ベンチ内側には幼児が転落した際に体に突き刺さる
危険な枯れ枝が密生していた」などと主張。
市側は「転倒の危険性は、保護者が常に付き添うなどして防ぐべきで、
園内から枯れ枝をすべて除去することは不可能」などと反論していた。 
長谷川裁判長は、背もたれが無いだけで安全性を欠いていたとは言えないと
した上で、「枯れ枝の硬さや鋭さから、転倒した人がけがを負うことは予見
すべきであった」などと両親側の主張を一部認めた。

馬鹿馬鹿しい。裁判所の判断ってこの程度なのか?と呆れてしまった。


転倒した先にあった(伐採した)枯れ枝の放置について訴えを起こしているが、
反対側のアスファルトに転倒していたら「アスファルトは転倒したら危険」と
訴えるのだろうか?動物園や公園のアスファルトをみな剥がせ、と?


転倒した人が枯れ枝でけがを負う事を予見するよりも、子供(特に乳幼児)の
重心を考えれば、支えになるものもなく座らせた赤ちゃんが、重心を崩して
転倒する可能性を予見することのほうがどれほど容易なことか。


きっとこの親は、背もたれがあったって同じ事故を起こしていただろう。
そして「背もたれが高く乳児には意味をなさなかった」と訴えるに違いない。
親としてすべきは訴えを起こすことではなく、自分の不注意で死なせないこと
ではないのか?と思う。