<賢くなろう>

新幹線ネット予約、行きと帰りで料金差 JR東海と東「不仲」

 ネットで新幹線の切符を予約すると行きと帰りで支払額が違う。
JR東海エクスプレス予約でしばしばこんな現象が起きる。
JR東日本の駅で切符を受け取れないため、新幹線の駅までの
運賃が別に必要になるためだ。JR東のICカード
「Suica(スイカ)」で行くと、乗り換えに手間がかかる。
両社の「不仲」のツケが利用者に回されている形だ。

 利用者が増えているスイカも、JR東海の券売機では使えない
ままだ=JR品川駅で「東京駅までの切符を買ってください」。
エクスプレスで東京―新大阪の新幹線の指定券と乗車券を予約
していた東京都中野区の男性会社員(54)は、最寄りのJR
中野駅で係員に言われた。
 
 201キロ以上のJR線の乗車券は「東京都区内」発になる。
中野―東京の乗車券(210円)は本来いらないはずだ。ただ、
エクスプレスの発券はJR東海の東京駅でしかできないため、
運賃が別に必要になった。

 帰りに新大阪駅で買った乗車券は「東京都区内」行きになって
おり、追加額なく中野駅まで乗れた。男性は「ややこしすぎる」。
 
 JR東海はこの例の場合、(1)東京→新大阪の指定券だけ
エクスプレスで予約(2)中野駅で東京までの乗車券を購入
(3)東京駅乗り換え口の券売機で乗車券の行き先を新大阪に
変更し、不足額を払う――なら余計な運賃が生じないと説明。
ホームページなどで紹介している。
 
 だがエクスプレスで乗車券も一緒に予約してしまった人に、
余計に払った運賃を返すことは原則としてできないという。 

 新幹線乗り換え口のエクスプレス券売機はスイカが使えない。
スイカで乗って来た人は係員がいる窓口に並ばなければならない。
 
 利用者の苦情を受け、JR東海は4月から、東京、品川、新横浜
の3駅の新幹線乗り換え口に、スイカが使える券売機計11台を
導入した。ただ、JR東日本から借りた機器なので、エクスプレ
スの発券はできない。 

 エクスプレスとスイカはJR2社が独自に構築したシステムで、
双方に対応する機器の開発は技術的にもすぐには難しいという。
 
 今年夏には予約対象区間が博多まで延び、利用者の急増が見込ま
れる。だがJR東海営業本部は「お客様にわかりやすいご案内に
努める」と繰り返すばかりだ。 

分断されたJRのおかげで、利用者にしわ寄せ…全くあきれた話だ。
こういったことを知っている、あるいは理解して、利用者側が
賢く立ち回らざるをえない…というのではなく、会社側がもう少し
利口になるべきは言うまでもない。
航空会社のいろいろな割引競争のおかげで、少し遠方ならば
陸路を選ばずとも空路の方が安い上に早いことも往々にしてある。
そんなご時勢に、こんなことでは…。


それからSuicaICOCAは後発で互換性ができたようだが、
カードも地域別ではなく全国共通で利用可能にしてほしい。
それよりさらに後発のTOICAJR東海)がどちらとも互換性がない、
というのは改善されるのだろうか?そのまま鎖国みたいなカードの
ままなんだろうか…?
小銭をジャラジャラさせないだけでなく、行った先々でわざわざ
カードを使い分けずに済んでこそ本当の「スマート」ではないか。