<疎外感と自分中心主義>

時々、思い出したかのように疎外感に襲われることがある。
たいてい被害妄想でしかないのだが、それだって確かめる術はない。


昔から、自分が輪の中心にいることが多かった。
どこのクラスにも一人ずついそうな、いわゆる「音頭取り」だった。
みんなが常にまわりにいて、みんなを楽しませることに一生懸命だった頃もあった。
でも、いつもどこかで「本当はみんな無理に付き合ってくれてるんじゃないか?」
「面白くもないのにみんな愛想笑いしてるんじゃないか?」と思っていた。


時を経て、相手(周囲)を気にしてうろたえるのではなく、
いろんなことの「起点」も「終点」も全部自分なんだな…と思うようになった。


相手を思いやることは大切。慮ることは忘れちゃいけないこと。
でも、相手が彼氏や彼女、友人・知人でもかわりなく、
「相手を幸せにしたい」とか「相手の笑顔がみたい」と思うのは、
決してそれが到達点ではなくて、自分に
「(相手の)幸せそうな様子や、楽しそうに笑う顔をみたい“自分”」がいるから。
そう思うようになって、少し気が楽になった。
無理をしなくなった。


ただ、自分が新参者になるようなコミュニティや、
周りがすでに互いを知っているところに入るような場合、
普段忘れている疎外感が噴き返したように私を覆い尽くす。


久々に、そんなことを思い出した。